就任あいさつ

　昨年12月26日の土庄町長選挙におきまして、多くの町民の皆さまのご支持を賜り町政運営を担わせていただくことになりました。
　皆さまからお寄せいただいた期待と町長としての責任の重大さに改めて身の引き締まる思いです。
　土庄町の人口は昭和22年の29,336人（国勢調査）をピークにその後は減少の一途を辿り、令和2年は12,846人と深刻な現実を突きつけられています。
　さらに、新型コロナウイルス感染症という未曽有の事態に直面しております。
　今なお新規の感染者が相当数発生し、収束の兆しが未だ見通せない状況であり、医療の最前線において、新型コロナウイルス感染症と対峙し、日夜、感染拡大防止や治療などに奮闘されている医療従事者、並びに関係者の皆さまに深い敬意と感謝の意を表しますとともに今なお療養されている方々の一日も早いご回復をお祈りいたします。
　新型コロナウイルスが及ぼした影響は甚大であり、社会、経済のあり方や町民の皆さまの生活に大きな変化をもたらしました。日常における感染リスクをはじめ、日々の暮らしや事業活動に不安を抱えている町民の方も多くおられます。
　まずは、新型コロナウイルス感染症対策を町政の最優先課題と位置付け、感染拡大防止に万全を期しながら町民生活と経済の再生に向けて必要な対策を講じなければなりません。
　また、町内を回らせていただく中で、年代、地域、住む環境によって異なる様々な課題、問題を再認識させていただきました。
　すべての課題を一朝一夕には解決できるものではありませんが、町民の皆さまに寄り添い、真心をもって取り組んでまいります。
　これから土庄町で安心安全に楽しく暮らしていくためには、人口減少、子育て・教育環境の充実、高齢者への福祉、防災力の強化、障害者への支援、経済の拡大など、数多くの課題に対峙し、解決に導いていかなければなりません。今ある現状を把握し、5年後、10年後、20年後、子どもたちが未来に希望を持って郷土愛を育みながら成長していける、高齢者や障害をお持ちの方が安心安全に楽しく暮らしていける、その土台をしっかりと支える現役世代が、地域で、仕事の場で活躍できる環境を作って行くために、町民の皆さまのご意見、ご提案をいただき、皆さまと共に、未来明るい土庄町を創っていく所存でございます。
　町民の皆さまのご理解とご協力を心からお願い申し上げ就任のあいさつとさせていただきます。
 

令和4年1月24日　土庄町長　岡野　能之