小豆島八十八ヶ所霊場

更新日:2024年02月13日

小豆島霊場総本院の前に参拝の時の大きな鈴縄が垂らしてある写真

「島四国」と呼ばれる小豆島の霊場。四国の霊場と同じ功徳が得られるものとして、今から約300年前に八十八ヶ所の霊場が設けられました。年間十万人ものお遍路さんが島を訪れています。こころ静かな、そして神秘的な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
(写真:小豆島霊場総本院)

第四十六番 多聞寺(たもんじ)

多聞寺の前に広い庭がある写真

多聞寺の山門をくぐるとすぐ目の前に蘇鉄があります。蘇鉄を通り石畳をすすむと、納経所があります。眼下には、肥土山(ひとやま)の集落があり皇踏山(おうとざん)の美しい景色を間近に臨むことができます。多聞寺はもともと東林坊(とうりんぼう)という名前でしたが、1502年~1503年に現在地に移転し、改称されました。客殿には弘法大師像が安置されています。
土庄町肥土山甲2151
電話番号0879-62-1670

第五十三番 本覚寺(ほんかくじ)

方形屋根をした2つの似たような建物が建っていて、石畳がある写真

御本尊は不動明王。本堂は、室町時代の様式をとり入れ、気品があり落ち着いた感じを受けます。何度かの火災に見舞われ、現在の建物が建立されました。昭和30年に完成した一髪観音堂(いっぱつかんのんどう)は、10万人の頭髪で刺繍した聖観世音(せいかんぜおん)が奉られていて、さまざまなご利益(ごりやく)が実話として残っています。また、大正9年、俳人 荻原井泉水(おぎわらいせんすい)が桂子(けいこ)夫人と共に小豆島を訪れ、そのときに詠んだ句が自然石に刻まれています。
土庄町淵崎甲462
電話番号0879-62-0333

第五十四番 宝生院(ほうしょういん)

宝生院の建物の後ろに山があり、建物の前には石碑が立っている写真

宝生院(ほうしょういん)といえば国の特別天然記念物に指定されている真柏(しんぱく)が有名です。境内は約二千坪もありゆったりとしていて、小豆島の中では最も広いお寺といえるでしょう。このお寺からはすぐれた僧侶がたくさん出ています。頭脳明晰な僧と知られる増海上人(ぞうかいしょうにん)、享保(きょうほ)時代の大飢饉に人々の生活を守った竜誉上人(りゅうよしょうにん)のほか、是妙(ぜみょう)、恵周(けいしゅう)など、いずれも学徳にすぐれた名僧であったそうです。
土庄町上庄412(北山地区)
電話番号0879-62-0682

第五十八番 西光寺(さいこうじ)

イチョウの大樹の隣に西光寺がと、奥に三重塔が写っている写真

土庄の賑やかな町中から路地を入ると町中とは思えない静かなところに西光寺はあります。朱塗りの仁王門を入るとイチョウの大樹があり、昭和8年に建立された桃山様式の本堂があります。弘法大師が祀られ、厄難除けのご利益があります。また、毎年4月21日と12月21日には、弘法大師の徳を仰いで開かれた大師市が、西光寺を中心に行われています。大師市には、たくさんの露店や屋台が立ち並び、鐘の音と読経の声が線香の煙の中に絶え間なく聞こえてきます。
土庄町甲200
電話番号0879-62-0327

西光寺奥の院 誓願の塔(せいがんのとう)

土庄の町中に三重塔がそびえています。西光寺中興四百年記念事業の一環として建立されたもので、今では土庄のシンボルとなっています。この塔は、西光寺奥の院となっていますが、もとは、俳人・尾崎放哉(おざきほうさい)の終焉の地としても知られる、南郷庵(みなんごあん)が奥の院でした。敷地内には放哉の句碑もあります。
土庄町王子山
電話番号0879-62-0327

第六十八番 松林寺(しょうりんじ)

緑に囲まれた庭園の中に松林寺が建っている写真

石段を登ると正面が本堂で、右に町文化財に指定されている梵鐘(ぼんしょう)があります。寺伝によれば、天平十年(738)に行基菩薩(ぎょうきぼさつ)によって開かれ、そのころ長現寺と号し、その後、豊臣 秀吉が朝鮮より献上された虎をこの寺で飼育したことから虎溪寺(こけいじ)と改め、やがて松林寺に改められたといわれています。御本尊である薬師如来は、明暦三年(1657)に小豆島の中島(なかじま)の海中から出現したもので、元来、「眼病及びイボ取りのお薬師さま」として信仰されています。
土庄町伊喜末641
電話番号0879-64-5306

第七十番 長勝寺(ちょうしょうじ)

大きな屋根の長勝寺の前に石畳みが敷いてある写真

石橋を渡って門を入ると、正面に本堂、右に庫裡(くり)と大蘇鉄、左に子さずけ地蔵があります。寺は行基菩薩(ぎょうきぼさつ)によって開かれ、御本尊は阿弥陀如来。本堂は播州赤穂の大石内蔵助の邸宅を以って建立されたものです。毎年12月第2日曜日には赤穂義士を偲ぶ会として茶会が盛大に開かれています。現在は、先祖供養の寺として信仰を集めています。
土庄町長浜甲2229
電話番号0879-64-5157

第七十二番 瀧湖寺(りょうこうじ)

石畳の参道が正面の本堂に続いており、緑の木々に囲まれている写真

仁王門を入ると、よく手入れされた植え込みの中央に石畳の参道があり、その参道を進むと正面に本堂があります。周囲を塀で囲まれた静寂な霊場です。御本尊は、弘法大師の作と伝えられています。近代的な信徒会館は設備が整っていて、道中の参籠(さんろう)などお遍路さんの利用が多いお寺です。
土庄町笠ヶ滝甲406
電話番号0879-62-0710

瀧湖寺奥の院 笠ヶ瀧

遠方から望む笠ヶ滝はまさに霊地にふさわしく、断崖絶壁の中にお堂があります。第72番札所瀧湖寺(りょうこうじ)からの登りは、岩壁(いわはだ)を鎖にすがって登らなければなりません。山頂に立つと、南に屋島(やしま)や高松、それに四国の山々、北には中国・山陰の山々が見渡せ、まるで雲の上から眺めているような雄大な景色が広がります。本尊の不動明王の絶大な力は、あらゆる願いをかなえてくれるといわれています。
土庄町笠ケ滝乙56
電話番号0879-62-1017

第七十四番 円満寺(えんまんじ)

円満寺への道の左側に石灯籠、右側に植え込みがありの建物の入口にに大きな布が掛けられている写真

本尊は十一面観世音で、前立に美しい阿弥陀如来があります。もとは、慈恩寺(じおんじ)と言い、現在地より東北に当たる慈恩寺谷にあり、治承(ちしょう)年間、当地に移転のときに寿福院に、元禄年間に円満寺と改められました。お寺の敷地内の真柏は町指定の天然記念物で、第54番札所宝生院(ほうしょういん)の真柏に次ぐ大きさのものです。
土庄町黒岩462
電話番号0879-62-6367

第七十五番 大聖寺(だいしょうじ)

正面入口に石段があり、敷地内には木が生い茂っている写真

大聖寺は寺名のとおり、大聖不動明王を御本尊としています。当時の開基は、行基菩薩(ぎょうきぼさつ)によって開かれたと伝えられ、貞享(じょうきょう)5年(1688増学上人によって再建され今日に至っています。現在の本堂や諸堂は、天災などで荒廃してしまった建物を近代的に再建したもので、境内は落ち着いた雰囲気が漂っています。
土庄町馬越甲1332
電話番号0879-65-2030

第七十六番 金剛寺(こんごうじ)

金剛寺の境内に鐘桜門が構えられている写真

瀬戸内の海を見渡せる高台に金剛寺はあり、境内には鐘楼門を構えています。本堂は甍を張った勇壮な建築で、昭和45年に鉄筋で完成しました。本堂と客殿の間には庚申堂(こうしんどう)があって、「みざる、いわざる、きかざる」の三申を祀っています。
土庄町屋形崎甲987
電話番号0879-65-2132

金剛寺 奥の院 三暁庵(さんぎょうあん)

金剛寺奥の院の三暁庵が石段の上に建ってあり横には木々が植えられてある写真

弘法大師に関する伝説には水に関わるものが多く残っています。大師(たいし)が巡錫の途中、松の枝に笠をかけ、裏の池で衣を洗おうとしたところ、水があまりにも少ないので小さな井戸を掘り、以来、大師の恵みの水として、年中絶えたことがなく、村人は小さなお堂を建て、9月3日を感謝の日としています。不思議なことに、この日に参拝すれば男女の縁が結ばれるので「縁結びの大師」とも呼ばれていて、未婚の男女で賑わいます。
土庄町屋形崎甲145
電話番号0879-65-2824

第七十七番 歓喜寺(かんきじ)

歓喜寺への道の両脇に木々が植えてり、石段の階段の奥に建物が建っている写真

門を入ると、重厚な甍と大きな蘇鉄が目につきます。寺伝によると、天平(てんぴょう)年間(729~)僧行基が開基し、草庵に如意輪観音を謹刻し、安置したのが始まりといわれています。歓喜とは、心身ともに満足したときに起こる喜びのことです。島の北側に面し、瀬戸内海と岡山県を一望できます。
土庄町見目甲397
電話番号0879-65-2052

第八十番 子安観音寺(こやすかんのんじ)

薄緑の屋根をした子安観音寺が建ってあり建物の前には砂利と石畳が敷いてある写真

山裾の小高いところを切り開いた台地にあり、十数メートルの巨大な稚児大師像に目をひかれます。本尊は幼児を抱きかかえた聖観音菩薩で、女性に「子安観音」の信仰を集めています。また、参拝者には手打ちうどんの接待があり、「うどんの寺」としてたいへん有名です。本堂は、過去2回の火災に見舞われ、焼失しましたが、「うどんの接待」など、精進を重ね、信者の協力もあり、昭和38年に現在の本堂が完成しました。
土庄町大部甲2040
電話番号0879-67-3006

第八十一番 恵門之不動(えもんのふどう)

崖の側面に鮮やかな建物が建っている写真

中国の寺院の桜門を思わせるような鮮やかな色彩の門を入ると、目の前に岩山がそそり立っています。石段を上がり、鉄鎖をよじ登ると香煙のたちこめる本堂に入ります。中には、立派な厄除け不動があり、厄をのがれる人々が多数訪れています。その奥には、30年に一度ご開帳を行う秘仏の本尊不動明王像を安置しています。護摩壇は、弘法大師が100日間こもられ、人々を助けられた祈祷の道場です。
土庄町小部乙159
電話番号0879-67-2873

白い寺用作務衣を着た女性たちが手すりを使いながら岩道を下りている写真
金の大きな鐘があり、オレンジ色に紅葉した葉が写っている写真
住職が本堂を歩いている写真

基本情報

電話番号

0879-62-0227(小豆島霊場会)

公式サイト

この記事に関するお問い合わせ先

商工観光課

〒761-4192
香川県小豆郡土庄町淵崎甲1400番地2
電話番号:0879-62-7004 ファックス:0879-64-6105

メールフォームによるお問い合わせ